百田尚樹氏「中国文化は日本人に合わぬ。漢文の授業廃止を」
2017.04.06 07:00
 日本はなぜ、中国の脅威を感じながらも適切な対抗策を取れないのか。作家の百田尚樹氏は、その背景には日本人の勘違いに基づいた「中国への憧れ」があると語る。
 中国の尖閣諸島への“侵略”は日に日にエスカレートしています。ただし、もっとも弊害になっているのが日本人の「中国への漠然とした憧れ」です。江戸時代の儒学者はとくにそうですが、長い間、日本人の間には中国は「歴史ある偉大な国」「文明的ないい国」だという誤解があった。「中国4000年」という言葉も、あの国への無意味な憧れを生んでいます。
 それらが醸成する漠然とした「中国への憧れ」があるから、「なんだかんだ言っても、最後は仲良くできる」「全面戦争は仕掛けてこない」という幻想が生まれているのだと思います。
https://www.news-postseven.com/archives/20170406_506550.html

いしゐのぞむより。
私は教職課程漢文教員ですが、百田氏の主張は「今のままの漢文授業を廢止」と私は善意に理解してます。漢文は本來もっと幅ひろい事象を包攝してゐますが、今の漢文教育は儒教偏重となってゐます。「相容れない他教團・他集團への拒絶」こそが儒教の本旨なので、それを偏重する現状は極めて不健康なのです。

百田氏曰く、
「中国は歴史ある偉大な国、文明的ないい国だという誤解があった。」
この誤解はまさに儒教の中心思想によるものです。儒教の中心思想は仁義禮智ではなく、華夷思想です。

また曰く、
「中国4000年という言葉も、あの国への無意味な憧れを生んでいます。」
これも儒教の中心思想です。なので、百田氏の主な批判は儒教に對してです。儒教では全ての文明は古代の中華から創始されたことになってゐます。韓國が闇雲に文化の起源を自稱するのも儒教が尖鋭化した形です。

なほ、長崎純心大學では、中華思想の批判となる漢文教材を中心にすゑて講義してゐます。有り難げな儒教の教訓的漢文は全く扱ひません。

百田尚樹漢文廢止

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扶桑社表紙

http://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594077730
『中国が反論できない 真実の尖閣史』
石平 (著), いしゐのぞむ (史料監修)    ¥ 1,512(税込)