集團的自衞權を規定する安保法制の議論がかまびすしいが、私の考へは四つ。

第一、集團的自衞はあまり尖閣に關係しない。個別でしっかり自衞するため、速やかに尖閣に自衞隊を常駐させるべきだ。その基本すらせずに、チャイナ海警を尖閣周邊に呼び込んでおいて、「尖閣のために集團的自衞が必要だ」といふ主張は誤ってゐる。

第二、集團的自衞は國際法上の基本的權利なのださうだ。ならば違憲ではない。憲法に自衞權の規定が無いのだから、違憲である筈が無い。子供でも分かる。憲法で日本が兵力を保持しないのは、「國際紛爭解決の手段としては」といふ條件つきだ。國際紛爭概念が存在すると同時に、集團的自衞の概念も法的に存在するならば、
集團的自衞は合憲だ。なぜなら違憲と書いてない。(精確に言へば憲法に違憲でも合憲でもない。)

第三、昨夜の報道ステーションで、五十人の憲法學者のうち四十九人が違憲と表明したと傳へた。のこる一名は井上武史氏(九大)。曰く、「憲法に集團的自衞の禁止規定が無いので合憲。政府の憲法解釋は制憲後に定められたので、合憲違憲とは別である」と。中學生にも分かる正論だ。
https://www.youtube.com/watch?v=fmNK8YhqbQE
四十九人がこの當り前の常識を無視する目的は何か。法學界には多分、憲法解釋を俺たちがやってきたといふ繩張り意識があるのだらう。私も研究者だから想像できる。研究者の繩張り意識は極めて強い。繩張りのためには眞理を無視するくらゐのことは日常茶飯事だ。五十人中四十九人とはひど過ぎる。ファシズムだ。

第四、憲法に自衞權を規定してゐない現状は極めて危險だ。幾らでも擴大解釋できる。世界平和を安定的に維持するために、早急に憲法を改正すべきだ。但し現行憲法の正字正かなだけは維持すべきだ。さうでない限り、私は改憲に反對する。
inouetakeshi憲法