八重山日報 平成二十六年一月十二日 第四面
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尖閣諸島歴史問答~開拓の日に寄せて① 長崎純心大学 石井 望准教授
筆者は今年(平成二十六年)二月末に福岡の出版社「集廣舍」(集広舎)より『尖閣反駁マニュアル百題』を出版する運びとなった。その内容の一部分を數日 (すうじつ)に分けて連載する。尖閣論議で負けたくない人は是非ご覽頂きたい。(最終日に贈り物のお知らせがあります。)
第一囘 尖閣を臺灣(たいわ ん)と別色に塗る地圖なのに、「臺灣に屬する」と主張
林子平『三國通覽・琉球國全圖』(國立國會圖書館000008596508)より。
右上の赤色「釣魚臺」が尖閣の魚釣島、中央の黄色が臺灣島。島内に臺灣縣・諸羅縣・鳳山縣が記載されてゐる。
【チャイナ主張】
日本の江戸時代の林子平(はやししへい)の地圖(ちづ)は尖閣を福建省と同じ赤色に塗ってゐるから、日本人は尖閣をチャイナ領土とみなしてゐた。日本側は臺灣(たいわん)が福建と異なる黄色だから無効だと主張するが、島内に福建の「臺灣縣」(たいわんけん)、「諸羅縣」(しょらけん)、「鳳山縣」(ほうざんけん)を記載してゐるので、臺灣が福建に屬(ぞく)することに疑ひは無い。
【史料】
林子平『三國通覽圖説』、天明五(西暦千七百八十五)年
【反論一】
臺灣と尖閣との色が異なってゐることに注目を要する。チャイナ主張を完全に否定し、尖閣が臺灣の附屬島嶼ではないと示す着色である。尖閣史の初心者は、ただ「尖閣と臺灣とは別の色」と記憶しておけば簡單である。チャイナ側はまづ「下關條約で臺灣の附屬島嶼だった」といふ公式主張を取り下げねば、本圖は意義をなさない。
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【反論二】以下は新聞オンラインに出てゐます。
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コメント
コメント一覧 (2)
私は本氣でやらないで、少しづつ機會を捉へて小出しにするしかないと思ひます。準備は日頃からしっかりと。
その場合、歐米輿論の空氣とか、日本としての優先案件とかよく考へるべきです。尖閣は最優先にしないといけません。
できるかなぁ~、できねぇだろうな~。
今度、敗戦すれば、かつての共産ソ連のような存在はなく、かつてのアメリカの逆コースのような、日本にとっての僥倖も望めない。ぺんぺん草も生えない、本来GHQが日本に望んだ、大東亜前の日本が占領した国以下の水準の経済に貶めるのでしょう。
戦後レジームへの挑戦への勝算がアベぴょんには、あるんだろうか。