中国「釣魚島」特設サイトの虚構を暴く ② 石井 望
  八重山日報 平成二十七年一月二十九日
http://bit.ly/1CghcX8

 チャイナ國家海洋局が平成二十六年末、新たにインターネット尖閣サイトを開設した。これまで公式見解に無かったピメンテル著『航海術教本』(Arte de Navegar)が採用されてゐる。書中で各地の經緯度を列舉(れっきょ)した部分に「レスマゴス」といふ島があり、即ち尖閣諸島だと主張する。レスマゴスが臺灣(たいわん)及びチャイナ大陸沿岸と同一欄に置かれてゐるので(圖一)、臺灣附屬(ふぞく)島嶼だといふ理屈だ。確かに欄内は全てチャイナが領有を主張してゐる地名ばかりだ。さあ日本、大丈夫か。
 ご心配には及ばない。このレスマゴスは、記載の北緯25度20分にもとづけば臺灣北方三島の一つである。尖閣ではない。欄分けも、同書の1712年初版、1762年三版、1819年四版では全く異なり、單に行數の都合で位置が上下に移動してゐるだけなのだ。新サイトでは、都合よくレスマゴス迄(まで)で欄線を引く1746年版を載せてゐるに過ぎない。以下に箇條書き形式で詳説しよう。
▼全文は「新聞オンライン.com」で
http://www.shimbun-online.com/product/yaeyamanippo0150129.html


pimentel1746縁
圖一 ピメンテル『航海術教本』 西暦1746年版

Prata:南支那海のプラタス(東沙)島。チャイナが領有を主張する。
Lamao:福建・廣東の境目の南澳島もしくは附近の南澎群島。
Chincheo:福建省の漳州。
Sumbor:浙江省温嶺市の松門。福建南部語で Songbun。
Ponta do Norte da Ilha Fermosa:臺灣島北端。
Reys Magos:特設サイトは尖閣だと主張する。
Engaño:エンガニョ岬(ルソン島東北端)
Buziador:ボヘアドール岬(ルソン島西北端)
                                     

關聯:
「尖閣は中国の領土」主張の杜撰 古い欧州の航路説明本もとに喧伝…専門家「解釈ねじ曲げ」
http://www.sankei.com/west/news/150129/wst1501290016-n1.html

中國「釣魚島」特設サイトの虚構を暴く① 八重山日報
「辛亥革命の五族共和は全て西と北の陸側である。琉球國など東と南の海側の朝貢國は含まれない。なぜなら、そもそも琉球を實効統治してゐなかったからである。尖閣すら自力で渡航できなない。」
http://bit.ly/1uwCMhT