珊瑚賊船をチャイナ政府が唆したのか否か、諸説があり、
諸説を分析した記事も毎日新聞で出た。リンク:
http://mainichi.jp/select/news/20141114k0000e040265000c.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141114-00000059-mai-soci
http://blog.goo.ne.jp/umiusi46/e/21cae3a5b8e13a868346f8a0eb4dbc02
記事中で遠藤譽女史がチャイナ政府の干預説について
「何のメリットがあるのか。密漁はどこからみても犯罪行為。
おまけに福建省、浙江省は習近平国家主席が治めていた地域です。
国際社会の注目を集めるAPECの前に指導者の体面を
傷つけるようなことを中国政府がするとは思えない。
事実中国は日本に取り締まりの協力を求めている」
と述べてゐる。
今度の小笠原と西暦千九百七十八年の尖閣の漁船團について、
宮本雄二(元駐チャイナ大使)曰く、
「本質的に異なる」と。また曰く、
「中国は尖閣で領有権を主張しているが、
小笠原では主張していません。これまで中国は、
領有権など自らの主張を固めるための行動しか取っていません。
今回は現場の漁民の利害関係で動いているとみていいでしょう」
と。愚かである。干預してゐるか否か分析すること自體が誤りだ。
干預如何で日本は政策を變へるとでも言ふのか。
干預の有無を問はず、島々を守り通す以外に何が有るのか。
その政策にぶれが有るからこんな分析を必要とするのだ。
凡そチャイナ情勢といふものを分析すること自體が誤りだ。
チャイナ情勢を分析する遠藤宮本といった人々が儲かるだけだ。
情勢如何を問はず、日本は日本を守り通す。
理不盡なAPEC會談を拒絶し通す。そこにぶれが無ければ
分析は必要無いのだ。
かりにAPEC會談で少しばかり優勢勝ちだとしても、
何の意味も無いではないか。
そして外務省幹部の説明は以下の通り。
http://www.asahi.com/articles/ASGCG3FPPGCGUTFK001.html
『中国側は「中央と福建省など船の拠点となる地方当局とが
連携しあって、取り締まりを強化している」と説明してきているという。
同幹部は「多少の増減はあるが、全体としてみれば船は減って
きている。今のところ、中国側は一応説明通りの対応をしている
ようだ」と話した』
このやうに外務省は、チャイナ政府の干預が無かったとの
性善説で政策を決めてゐる。11月7日の尖閣合意も同樣だらう。
愚かだ。干預が有ったとか無かったとかで判斷が搖れるのでなく、
チャイナの傳統的鬪爭方式がいつでも出て來るといふ前提で日本を
守り通す。それ以外に道は無いのだ。分析し始めたら負けである。

參考リンク:「珊瑚侵掠もまた 煽動による鬪爭の傳統」
http://senkaku.blog.jp/archives/16780883.html