安倍首相の尖閣合意を、愛國陣營が贊美してゐる。
彼らには歴史意識が缺如してゐる。
彼らの論理では尖閣が五分五分の戰ひの處、
六分四分まで押し戻したから日本の勝ちだといふ話だ。
その前提が誤ってゐる。
領土主權だけで勝てば良いといふのは勘違ひだ。
主權だけを保って、文化でも歴史でも負けて、
最終的には軍事でも負けて、主權だけが殘ったら竹島と同じではないか。
日本は歴史と文化で勝たねばならない。
尖閣は五百年間にわたりチャイナがゼロだった。
文化的にも歴史的にも主權的にも、いかなる基準でもゼロ。
そして明治二十八年からは日本が百となった。
今年十一月七日の合意以後、
チャイナが一、日本が九十九へと後退した。
これをチャイナの流行語では「零的突破」(ゼロの突破)と呼ぶ。
試合で一勝もしたことが無かった處に、初めて一勝した時などに使ふ。
尖閣史は、平成二十六年十一月七日から新たな段階に這入った。
しかし日本はまだ九十九だ。この後は少しでも負けてはいけない。

衝撃の大きさに打ちひしがれて、今は力が出ない。
數日後にまた書き足すことにする。
http://blogos.com/article/98329/
ブロゴスの門田隆將氏の處にも投稿しておいた。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/endohomare/20141109-00040582/
yahooの遠藤譽女史の論説の處にも投稿しておいた。
兩氏の分析でも甘い。單なる文書解釋の問題ではない。
十一月九日。


ついでながら。新刊拙著『尖閣反駁マニュアル百題』
http://www.amazon.co.jp/dp/4916110986

表紙反駁マニュアル