10月16日、安倍内閣がチャイナと尖閣を「話し合ふ」、
事實上の尖閣賣り渡し疑惑を毎日新聞が報じたが(リンク)、
http://senkaku.blog.jp/archives/14985414.html
この疑惑に對する愛國派の反應が鈍い。
唯一石平氏だけがツイッターでこの疑惑を憂慮し、
疑惑が本當ならば安倍政權を敵に囘して猛批判すると表明した。
私は十月十七日土曜に福岡の會合で
惠隆之介氏及びペマギャルポ氏に問ひ掛けた。
惠隆之介氏はこの毎日新聞記事を見て「ぞっとした」とのこと。
http://mainichi.jp/select/news/20141016k0000m010145000c.html
ペマギャルポ氏は私のビデオを見て「全く同感だ」とのこと。
http://www.youtube.com/watch?v=iRp7JDGEvP0
お二人とも深く憂慮され、ともにこの件で發言して行かうと話された。
以上
三氏は數少ない眞の憂國の士である。


この件は一大疑惑であって、「どうせ毎日新聞は嘘ばかりだ」
と片づく話ではない。
菅官房長官も記者會見でこの件を一言で否定したらしいが、
否定されれば疑惑が消えるといふものではない。
小淵優子大臣の疑惑は議員・新聞・テレビがこぞって追究したではないか。
なぜ尖閣放棄疑惑を追究しないのか。
首相が北京政權と話し合ふと表明した瞬間、日本は尖閣を喪失する。
なぜなら尖閣は話し合ひ中の土地となり、
そこに自衞隊を派兵することは、憲法第九條の「國際紛爭を解決する手段」
となってしまふ。日本政府が憲法をさう解釋しなくても、
日本の左翼及びチャイナ政府はさう解釋して安倍首相に壓力を掛ける。
財界及び米國輿論も同調する。そして尖閣は永遠に防衞できなくなる。

安倍政權は、毎日新聞の報道について國民の反應を窺ってゐる。
國民の批判が弱ければ、首腦會談實現で支持率を上昇させることを選ぶ。
北京での首腦會談の日程は調整中とのことだが、十一月と見込まれてゐる。
http://www.meti.go.jp/policy/trade_policy/apec/about/meeting2014.html
のこり二週間ほど、國民が聲を揚げて安倍首相に壓力を掛けないと
二度と取り返しのつかないことが起こってしまふ。
私は微力ながら惠隆之介氏及びペマギャルポ氏とともに發言してゆくつもりだ。
皆さんのお力も頂きたい。私のブログにご意見を書き込んで頂いたり、
ツイッター・フェイスブックで散布して頂いたり、知り合ひの議員に憂慮を傳へたり、
できることは色々あると思ふ。

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石平太郎 ‏@liyonyon
今日の毎日新聞一面掲載の記事によると、安倍首相は日中首脳会談の実現と引き換えに、尖閣問題について中国と「対話して問題解決を目指す」との妥協案を中国側に提示したという。もしそれが本当なら、まさに由々しき事態だ。「領土問題存在しない」という日本国家従来の立場が完全に崩れるからである
 2014年10月16日
https://twitter.com/liyonyon/status/522661491493728258

石平太郎 ‏@liyonyon
領土問題の存在を認めず、尖閣について中国とのいかなる対話にも応じないのは、民主党の野田政権でさえ死守した日本の絶対防備線である。もし安倍首相が習近平さんと会うだけのためにこの一線を踏み外したら、それこそ日本の主権を大いに損なう政治的背信行為だ。安倍首相、そんなことで良いのか
2014年10月16日
https://twitter.com/liyonyon/status/522664155287789568

石平太郎 ‏@liyonyon
日中首脳会談実現に臨む安倍首相の姿勢を問う先ほどの二つのツイ−トは全部、今日の毎日新聞記事に依拠したものだ。それが本当かどうかまだ断定できないが、政権側が記事の内容を否定もしていない。今後の成り行きを見守ろう。もしそれが本当なら、安倍政権を敵に回しても猛批判するつもりだ
2014年10月16日
https://twitter.com/liyonyon/status/522666610977284096

石平太郎 ‏@liyonyon
小渕大臣辞任の一件、安倍政権にとっての大きな打撃となろう。いかにして体制を立て直して日本ための政治を進めていくのかがこれから正念場だ。一つ心配なのは、このような状況下で安倍首相は支持率の回復に繋がりやすい「対中国関係改善」に焦ることだ。焦れば相手のペースに乗せられ国益を失うから。
2014年10月20日
https://twitter.com/liyonyon/status/523968634515767296

石平1
石平2
石平4
石平3

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10/21追記。
石平氏に聯絡した處、「安倍批判をしても反安倍に轉じるわけではないので、
誤解無きやうに。」とのお話であった。

ついでながら。新刊拙著『尖閣反駁マニュアル百題』
http://www.amazon.co.jp/dp/4916110986

表紙6