ここしばらく原稿書きに追はれてゐました。久しぶりに投稿します。
椿説弓張月の第五囘の末尾に、釣魚嶼を含む琉球國の王を中山と號す、
と書いてあります。リンク:
http://zeami.ci.sugiyama-u.ac.jp/dl/Yumihari/Mae/mae2/022tq.jpg
椿説釣魚嶼5囘末
その一つ前の頁から始まる琉球國概説。リンク:
http://zeami.ci.sugiyama-u.ac.jp/dl/Yumihari/Mae/mae2/020tq.jpg
地圖も插入されてゐます。リンク:
http://zeami.ci.sugiyama-u.ac.jp/dl/Yumihari/Mae/mae2/021tq.jpg
椙山女學園大學のデジタルです。全體のリンクはこちら:
http://zeami.ci.sugiyama-u.ac.jp/dl/Yumihari/Mae/index.html
この地圖は明國の鄭若曾『琉球圖説』の「琉球國圖」をそのまま採用したものですが、
http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/ru04/ru04_04709/ru04_04709_0001/ru04_04709_0001_p0006.jpg
http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/ru04/ru04_04709/ru04_04709_0001/ru04_04709_0001_p0005.jpg
鄭若曾のは福建の陸地が少し描き入れられてゐるので、
完全に琉球國だけではありません。
これに對し、椿説弓張月では福建の陸地が描かれません。
更に椿説弓張月は、文章でも釣魚嶼・小琉球(今の臺灣)・瓶架山(彭家嶼)
などを琉球國だと書いてゐます
。臺灣・彭家嶼はまだチャイナに
編入されてゐなかったので、大小琉球併せて中山國だとなったわけです。

さて日本側はこんなつまらぬものを使って領土だと主張しません。
ただまあ面白いものだといふわけで、紹介しました。
多分今迄誰も紹介してません。
もっと確かな史料は新刊拙著『尖閣反駁マニュアル百題』で解説しておきました。リンク:

http://www.amazon.co.jp/dp/4916110986
表紙6

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椿説弓張月、釣魚嶼は琉球國の領土、其二」へ → http://senkaku.blog.jp/archives/12663631.html