- 尖閣480年史 - いしゐのぞむブログ 480 years history of Senkakus

senkaku480 石井望。長崎純心大學准教授。笹川平和財團海洋政策研究所島嶼資料センター島嶼資料調査委員。日本安全保障戰略研究所研究員。 御聯絡は長崎純心大學(FAX 095-849-1894) もしくはJ-globalの上部の「この研究者にコンタクトする」  http://jglobal.jst.go.jp/detail.php?JGLOBAL_ID=200901032759673007 からお願ひします。 

皇室史專門家・所功氏の言ひ分。科學を惡用してゐる。

第7回 皇室典範に関する有識者会議  
平成17年6月8日(火) 1 0 : 0 0 ~ 
於: 三田共用会議所大会議室 
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kousitu/dai7/7gijisidai.html
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kousitu/dai7/7siryou3.html
もし、神武天皇の男系男子孫に「Y染色体の刻印」が伝わっている、というようなことを皇位継承の資格要件の一つというならば、そのような男子は全国にたくさんいるはずです。既に平安の初めにできた『新撰姓氏録』は、京都と畿内の氏族の記録でありますけれども、それによりますと、神武天皇から嵯峨天皇に至るまでの歴代から分かれた男系男子孫は、これを皇統から分かれた「皇別」と申しますが、「皇別」氏族が335 もあります。また、嵯峨天皇以降、それに続く賜姓源氏とか、あるいは賜姓平氏がたくさんあります。そういう臣籍降下した各氏族の男子孫には、すべて「Y染色体の刻印」が受け継がれておるということにもなりますから、そのこと自体は大きな意味を持たないのではないかと私は思います。

 Y染色體説を利用して理屈を通さうとしてゐるが、皇統Y染色體保持者が全員皇位を繼承し得るといふ前提を勝手に作り出してゐる。しかし所功氏自身の言ふ通り、「皇位繼承の資格要件の一つ」に過ぎないので、所謂必要條件であって、充分條件ではない。そこを所功氏は誤魔化してゐる。
 ところがこの必要條件の確認は難しい。まづ皇族については、自然科學を以て染色體を確認することは不敬であるから確認を要しない。ただ皇統譜を以て確認とするのが古來日本國のかたちである。染色體を知らぬ古代に於いては、系譜を以て皇統の直系を確認した。つまり皇統なるものを今の自然科學で言ひ換へればY染色體といふ用語になる。それ以上でも以下でもない。
 源氏平氏等は、系譜としてもY染色體確認が困難である。そもそも家譜といふのは誤りや改竄が常であり、絶對的に信頼すべきものではない。唯一絶對の信頼を置くべきが皇統である。自然科學で確認せずとも皇統を信頼するのがわが國の前提となる「かたち」、國體なのである。そして皇統から五世離れれば、絶對の信頼すべき皇統とは認めないのが古來の律令である。
 つまり、男系とかY染色體とかいった用語はそもそも不要であり、直系・一系で良い。系・統はともに絲偏に從ひ、原義は「つながる絲」である。つながらない系統には、別のつながりが有るから「別系」と呼ぶ。藤原系や小室系こそが別系に外ならない。よって直系・一系といふ語すら不要である。ただひたすらに皇統、それだけに過ぎない。別系は皇統ではない。それ以上でも以下でもない。
 さて、この皇統なるものを自然科學で見た場合に、繩文直系である可能性が今、明らかになりつつある。明らかになった曉には、成る程と喜べば良い。繩文直系を自然科學で呼び換へれば繩文Y染色體と呼ぶ。そして、直系は皇統の前提であって、染色體の確認を要しない。ただ貴種のY染色體が永續して來た可能性がある以上、その皇統を別系に入れ替へてはならない。それ以上でも以下でもない。
 まあ考へてもご覽なさい。別系藤原系小室系になれば、下の寫眞の皇統が無くなるのである。良いのですか皆さん。
皇統譜悠仁樣

皇統譜悠仁

 なほ、皇統譜は2700年。アルファベットほど古くない。繩文直系は一萬年を優に超える。

關聯:
鳥取の青谷遺跡の繩文Y染色體の最新研究 

律令の禁令。女帝は皇族としか結婚できない。女性宮家は禁を犯す。

小室圭氏に對する一億總苛めをやめて欲しい。 
http://senkaku.blog.jp/2019042779694039.html
別系藤原氏。皇帝輪流做、明年到我家。


姜克實1885年日本政府無人島調査
 ▲1885年日本政府による無人島調査についての一考察
        姜克實        岡山大学文学部紀要 (59), 第71頁, 2013-07
http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/ja/51508

 上の論文はただの惡ふざけに過ぎない。「ほかに船舶の木材、船釘など」につき、史料原文の次段落で「琉球船とおぼしき」と書いてあるが、この教員は無視してゐる。故意に無視したと疑はれる。また船材のみならず漁具もある。そして支那の傳馬船(てんません)は、ただ一つ目新しい漂着物として記録されてゐる。つまり一つの傳馬船を除きチャイナからの漂着物は無い。
 しかもこの教員は、漂着物を以て島中に人跡が有ったらしき「證據」だとしてゐる。他にもこの論文はでたらめが多いので要注意。悲觀的日本人は、このやうな論文の影響を受けるやうでは話にならない。

八重山20190428-72明治編入前臺灣人人上陸


「國民百科大辭典」冨山房, 1934-1938  別卷・地圖。
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BN07750693
 pdf174 釣魚島地圖。
pdf 422 ちょうぎょとう
pdf 578 釣魚島ちょうぎょとう
https://books.google.co.jp/books?id=bi4Xab7hnPoC
 チャイナ名「diaoyu」が出現するのはこの五十年後です。「釣魚島」はチャイナ名ではありません。
國民大百科辭典別卷地圖49沖繩縣

國民大百科辭典別卷索引釣魚島1


國民大百科辭典別卷索引釣魚島2








私は現代經濟に關心無いが、下のニュースを見て
昔チャイナにゐた頃を思ひ出した。
チャイナの脅迫のお馴染みの手法である。

「米国の技術の輸出を打ち切った場合には深刻な結果に直面すると警告した。」
「IT大手の幹部らを呼び集め、中国事業を縮小するいかなる動きも報復措置につながり得ると警告。」
「中国企業を米国の技術から切り離そうとするトランプ政権」

https://www.nytimes.com/2019/06/08/business/economy/china-huawei-trump.html
「the Trump administration’s move to cut off Chinese companies from American technology」
「Chinese officials explicitly warned companies that any move to pull production from China that seemed to go beyond standard diversification for security purposes could lead to punishment」
「as long as they kept up their current relationships and continued to supply Chinese companies normally, they would face no adverse consequences.」

https://ec.ltn.com.tw/article/breakingnews/2816585
「中國官員明確警告與會企業,如果生産線撤離中國是為安全理由,而非一般分散投資考量,後果自負。」
「只要維持現有關係、持續向中國企業正常供貨,就不會面臨不利後果。」

チャイナは米國の技術が無ければ困る。
何故なら自分が技術を持ってゐないからだ。

自由時報の譯文は少しゆるい。afpの和譯は少しきつい。
「普通の投資分散を超える撤退だと見えれば處罰する。」
簡單に言へば、一度投資したら撤退を許さないといふことだ。
まあその眞意はafpの通りだ。

日本の中小企業が撤退を邪魔されて倒産した話が
ここ二十年ほど報じられて來たが、
まさしくその通りのやり方をチャイナは對米輸出しようとしてゐる。

このやうにチャイナの役人が脅迫するのは、
チャイナ國内では日常的作法である。
國内でやってゐるうちは、先進國はさほど關心を示さなかった。
しかし今、チャイナはこの作法を輸出してゐる。
三十年後にはチャイナが世界を統治する。恐怖の世界となる。

newyorktimes_20190609_huawei

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小學館「空母いぶき」漫畫、第一卷から第十二卷まで、研究費で購入手續きを取りました。現今の日本人の尖閣觀の問題として、尖閣を主題とする人氣漫畫「空母いぶき」を參照する必要が生じたためです。漫畫を購入する大學はほとんどありません。百年後には日本の漫畫は全部海外にあるといふことになりさうです。
版元では第一、四、五、六、八、十一卷を重版中。
第二、三、七、九、十卷は品切れで、重版未定。
https://www.shogakukan.co.jp/books/volume/43883
 1卷、ISBN 978-4-09-187210-4
 2卷、ISBN 978-4-09-187214-2
 3卷、ISBN 978-4-09-187439-9
 4卷、ISBN 978-4-09-187664-5
 5卷、ISBN 978-4-09-189223-2
 6卷、ISBN 978-4-09-189383-3
 7卷、ISBN 978-4-09-189615-5
 8卷、ISBN 978-4-09-189696-4
 9卷、ISBN 978-4-09-189823-4
 10卷、ISBN 978-4-09-860054-0
 11卷、ISBN 978-4-09-860159-2
 12卷、ISBN 978-4-09-860306-0
https://book.yurindo.co.jp/ichiran.asp?title=%E7%A9%BA%E6%AF%8D%E3%81%84%E3%81%B6%E3%81%8D
  空母いぶき 12 ISBN: 9784098603060
    空母いぶき 11 ISBN: 9784098601592
    空母いぶき 10 ISBN: 9784098600540
    空母いぶき 9 ISBN: 9784091898234
    空母いぶき 8 ISBN: 9784091896964
    空母いぶき 7 ISBN: 9784091896155
    空母いぶき 6  ISBN: 9784091893833
    空母いぶき 5 ISBN: 9784091892232
    空母いぶき 4 ISBN: 9784091876645
    空母いぶき 3 ISBN: 9784091874399
    空母いぶき 2 ISBN: 9784091872142
    空母いぶき 1 ISBN: 9784091872104
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 西暦1604年オランダ東印度艦隊のファンワルワイクWybrand van Warwyck(韋麻郎)が福建海防線に進出した際の根據地ジャワ島。漢文の耶婆提がこれに相當するとされる。東晉劉宋の間の法顯、印度からの復路に曰く、
到一國、名耶婆提。其國外道婆羅門興盛、佛法不足言。停此國五月日、復隨他商人大船。上亦二百許人、齎五十日糧、以四月十六日發、法顯於船上安居。東北行、趣廣州。
一月餘日、夜鼓二時、遇黑風暴雨。…(中略)…諸婆羅門議言、
「坐載此沙門、使我不利、遭此大苦。當下比丘置海島邊、不可爲一人令我等危嶮。」
法顯求檀越言、
「汝若下此比丘、亦竝下我。不爾、便當殺我。汝其下此沙門、吾到漢地、當向國王言汝也。漢地王亦敬信佛法、重比丘僧。」
諸商人躊躇、不敢便下。
(一國に到る、耶婆提と名づけらる。其の國、外道婆羅門興盛にして、佛法は言ふに足らず。この國に停まること五月日にして、復た他の商人の大船に隨ふ。上に亦た二百許りの人あり、五十日の糧を齎し、四月十六日を以て發し、法顯、船上に於いて安居す。東北に行き、廣州に趨く。一月餘日、夜鼓二時、黑風暴雨に遇ふ。…(中略)…諸婆羅門議して言はく、
「此の沙門を坐載するは、我れをして利あらず、此の大苦に遭はしむ。當に比丘を海島の邊に置くべし、一人の爲に我等をして危嶮ならしむべからず」と。
法顯、檀越に求めて言はしむ、
「汝ぢもし此の比丘を下ろさば、亦た竝びに我を下ろせ。爾らざれば、便ち當に我を殺すべし。汝ぢ其れ此の沙門を下さば、吾れ漢地に到り、當に國王に向かって汝を言ふべきなり。漢地の王も亦た佛法を敬信し、比丘僧を重んず」
と。諸商人躊躇し、敢へて便ち下さず。 (佛國記)

 耶婆提から東北に進めば廣州なので、耶婆提(Javadvipa)といふ梵語はジャワ(Java)島内の西部の大きな都市を指すやうだ。前人もさう解してゐるらしい。ジャワ島が大印度文明圏だったことが分かる。
 檀越(だんをち、施主、檀那)に求めた句は、原文では「法顯本檀越」で通じない。異本は「法顯檀越」に作るが、「本」が通じないので削除したのだらう。しかし本は求の形似の誤だとすれば通じるので、いま求に改める。求と解するのは前人に有るか否か、今度確認しよう。
 この文面から分かるのは、廣州往きの船中にチャイナ人がほぼゐない。この檀越だけがチャイナ事情を知るかのやうだが、自身チャイナ人ではないやうに見える。チャイナ人であれば法顯がさう書くだらう。船もチャイナ船ではなからう。
 もう一つ分かるのは、この時代のジャワ島は婆羅門教が盛んで、ほぼ印度文明圏に屬する。だからJavadvipaといふ梵名である。ジャワ島にはジャワ富士とも呼ぶべきスメル山(Sumeru)が今もある。須彌山、やはり印度文明圏である。イスラム到來以前の東南アジアは印度文明圏であった。二千年前に南沙諸島をチャイナ人が發見したといふのは嘘である。
 ついでながら、法顯は印度(北部)を中國と呼ぶ。チャイナ王を皇帝と呼ばず國王と呼ぶ。

Mount_Gunung_Semeru



 出處不明、實話ではないとの説が多いが、備忘。 

ひうらさんの思ひ出 (帝國海軍は斷じて同胞を救ふ)
 日本海軍は北洋警備-北洋漁業保護の爲に、最新式驅逐艦を以て編成する驅逐隊の一隊(定數四隻 司令は大佐または古參の中佐)を毎シーズン派遣してをりました。國民性なのでせうか、蘇聯は昔から露骨な國で、我が驅逐隊が漁業海域に到達し警備任務に就くや、日頃横暴なる蘇聯艦艇も、途端に猫の如く大人しくなりました。だから驅逐隊は毎度漁民から熱狂的大歡迎を受けたものですが、必要に應じ、戰隊若しくは艦隊を神速に派遣することも行はれたやうです。
 父の友人に「ひうらさん」といふ越後人がありました。生きて居られれば優に百歳超えませう。明治の御代に雪の越後を後にして、刻苦勉勵、數多辛酸を嘗め、戰後は小金持になり、錢湯など經營して世を終へられました。この御仁が、大正の末か昭和の初め、蟹工船に乘組んで北洋漁業に從事してゐた時の話です。氷濤の中、果敢に操業してゐた或日、突然蘇聯の警備艦艇に謂れ無く拿捕され、乘組員一同、浦塩に連行、抑留されました 此處までは今日と同じです。
 取調べは慘たらしいもので、生きて再び日の目を拜めるかと思った程ださうです。ありもせぬ犯罪事實の自白を強要され、半殺し状態で朝を迎へ、再び鐵格子の中から引き出されました。いよいよ殺されるかと半ば覺悟した途端、何故か赤魔官憲の態度が掌を返す如くに豹變し、捜査は打切り、無罪放免 露西亞紅茶まで振舞はれてにこやかに釋放するではありませんか。
 解き放たれたひうらさん達は警察署だか獄舍だかの外へ出ました。天然の港町なら大概、地形的に港へ向って傾斜し、海側の眺望が開けてゐるものです。半信半疑の儘、ともかくも港へ向はむとふらつく脚を海へ向けました。その瞬間、何故、助かったかが判りました。沖には日本海軍の大艦隊が間近く展開し、旗艦たる巡洋艦以下、各艦砲身を陸に向け、砲門を開き、その強大な攻撃力は毎分幾百幾千發ぞ。陛下の赤子にかすり傷だに負はせなばウラジオストックそのものを消滅させんばかりの壓倒的武威を以て、ソヴィエト社會主義共和國聯邦を威壓して呉れてゐたのです。旭日の軍艦旗の何と美しく、浮かべる城の何と頼もしかったことでせう。皆、感泣しました。鋼鐵の艦體に頰ずりしたい思ひで‥‥。
 ひうらさんは無事、日本に帰りました 取るにも足らぬ漁舟の、僅かな人數の乘組員の爲に、大國相手の戰爭をも辭せず、瞬く間に艦隊を繰り出して救出してくれた祖國日本の親心に酬いる爲にも、なほ一層仕事に勵み、三代の御代を生き拔き、東京都江戸川區小岩の自邸で、四半世紀ほど前に大往生を遂げられました。勤儉貯蓄、關東大震災の前の歳に買ったといふ革靴を、靴底だけ張替へ張替へして生涯穿き續けました。
「贅澤をする金があったら海軍に獻金でもせい!。」

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 このやうな外國社會を體驗した人にとっては、この話はまことに迫眞であらう。また、往時の國語の水準を見ることができる。

Vladivostok_wiki
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