日本國際問題研究所から、本日6/15月曜午前11時に、
會見を開いて新研究のプレスリリースが出ました。

内容は、
1、明治十八年、上海報導「臺灣の東北の島」は尖閣ではなかった。
2、三浦按針の朱印船は尖閣周邊海域を通航。   
です。ご覽下さい。

國問研プレスリリース020615ホーム











數少ない報導。











三浦按針 八重山日報 

令和二年石垣市「尖閣諸島開拓の日記念式典」
標題「明治十八年、尖閣は注目されたか~日英露清の島嶼情報戰」


https://gendai.ismedia.jp/articles/-/73505?page=3
この構想を一番先に思い描いたのは、2006年の第一次安倍晋三政権だ。同年11月30日、日本国際問題研究所のセミナーで講演した麻生太郎外務大臣(現副総理兼財務大臣)は、次のように述べた。

「本日は『価値の外交』という言葉と、『自由と繁栄の弧』という言葉。どちらも新機軸、新造語でありますが、この2つをどうか、覚えてお帰りになってください。(中略)
第一に、民主主義、自由、人権、法の支配、そして市場経済。そういう『普遍的価値』を、外交を進めるうえで大いに重視してまいりますというのが『価値の外交』であります。
第二に、ユーラシア大陸の外周に成長してまいりました新興の民主主義国。これらを帯のようにつなぎまして、『自由と繁栄の弧』を作りたい、作らねばならぬと思っております。
(中略)民主主義にしろ平和や自由、人権にしろ、世間一般に通じる『普遍的価値』について、我が日本は、もはや口ごもりません。以上が、『価値の外交』に関する資格宣言、ならびに決意表明であります。(中略)
我が日本は、世界システムの安定に死活的な利害を託す、大国の一員であります。自らの生存と安定、それに繁栄という、国益の三大目的を追求しようといたしますと、日本くらい大きな国になりますと、世界のどこで何が起きようが無縁ではいられません。
でありますからこそ、米国はいうまでもなく、豪州、インド、それにEUあるいはNATO諸国という、思いと利益を共有する友邦諸国とますます堅固に結ばれつつ、『自由と繁栄の弧』の形成・拡大に努めてまいらねばならぬと、固く信じるわけであります」
このように、日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4ヵ国が、アジアで「自由と繁栄の弧」の基軸になることも述べている。

失敗に終わった「中国包囲網」
麻生外務大臣がスピーチした時は、「自由と繁栄の弧」は、さほど注目されなかった。だが翌2007年になって、「『自由と繁栄の弧』とは中国包囲網ではないか?」と中国が疑心暗鬼になったことから、にわかに国際社会の耳目を集めるようになった。

興味深いのは、中国は「自由と繁栄の弧」を非難する一方で、しっかり「学習」したことだ。いまの習近平政権は、周知のように「一帯一路」(「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海上シルクロード」)という外交政策を掲げている。この「一帯一路」は、第一次安倍政権の「自由と繁栄の弧」を、中国式に換骨奪胎させて生み出したのではないかと、私は推定している。

いずれにしても、「自由と繁栄の弧」のスピーチは、政治家麻生太郎の一世一代の名演説だった。当時、麻生外務大臣の下で日本外交を担っていた一人である元外務省幹部は、次のように述懐する。

「『自由と繁栄の弧』は中国包囲網ではないかと、中国からクレームが来た時、われわれは『そうではない。その証拠に、中国にも参加を呼びかけているではないか』と答えていた。

だが実際には、紛れもない中国包囲網だった。当時、中国の台頭が著しく、2008年に北京オリンピック・パラリンピックを成功させたら、遠からず中国がアメリカと並ぶ超大国になるのは明白だった。だからいまのうち、中国が絶対に入って来られないような国際連携の枠組みを作って、包囲してしまおうと考えたのだ」

だが、『自由と繁栄の弧』は、主に3つの理由で失敗に終わった。元外務省幹部の話を続けよう。
「第一に、中心的役割を担ってほしいアメリカが乗ってこなかったことだ。ジョージ・W・ブッシュJr.大統領は、『盟友』の小泉純一郎首相と会うたびに、『中国をどう扱ったらよいと思うか?』と聞いてきた。だが結局は、2005年9月に中国を『ステークホルダー』(利益を共有する者)と規定し、中国ビジネスを優先させてしまった。
第二に、『自由と繁栄の弧』の構想の基軸は、アメリカ、日本、オーストラリア、インドという4ヵ国の『ダイヤモンド連携』にあった。だが、当時のオーストラリアとインドの関係がしっくりいかず、交わらなかった。
第三に、言い出しっぺの安倍政権が、支持率を落として、わずか一年で崩壊してしまったことだ。2008年にはリーマン・ショックが起こり、G20(主要国・地域)の時代を迎えたことで、『自由と繁栄の弧』は完全に雲散霧消した」

だが、麻生外務大臣が高らかに唱えてから14年、バイデン新時代を迎えれば、「自由と繁栄の弧」が、にわかに甦ってくる可能性があるのだ。

.