「移動するウイルス、インフルエンザは一体“いつ”“どのように”して流行したのだろうか?」
岩田 健太郎 /構成:『ベストタイムズ』編集部
2020年02月21日
https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/11288
曰く、
「数千年の歴史を持つ中国の医学書『傷寒論(しょうかんろん)』にもインフルエンザらしき症状の記載がありますから(太陽病)、もしかしたらインフルエンザはもっともっと昔から存在していたのかもしれません。」

はて。流行性感冒が漢方の太陽病だとは初耳だ。
感冒といふのはいかにも漢方らしい言葉なので、
私は以前からどこの古典的漢籍に出てゐるのかと
搜してゐるのだが、どうやら見つからない。
邪に感じて(感染して、震撼して)、
毒が冒起するくらゐの言葉から、
略して感冒であらう。
貝原益軒の養生訓には既に感冒と出てゐる。
『傷寒論』は風寒に感じて起こる病の
代表的論著だ。傷風とも呼ぶ。
色々に症状はあるにしても、その中の太陽病が
流感だとは何故推測できるのだらうか。
ウイルスは近代に發見されたので、
それ以前には中々區別できるものではない。
似たやうな病名が色々あるので、
その中で特に太陽病だといふのは解せない。
丁度ウイルスの或る特徴だけで人造ウイ
ルスと特定できないのと似てゐる。
また釣魚嶼・釣魚臺の史料の大半は臺灣の
別の離島であって、尖閣ではない。
よく見極めれば分かる。

また『傷寒論』は數千年の歴史を持つのでなく、
後漢三國の書である。傷寒論に至る漢方の歴史を
言ってゐるのか、乃至チャイナの歴史が
數千年といふのか、とにかく誤解され易い語句だ。
なほチャイナの歴史は3500年。
數千年と呼ぶには短めである。
埃及、印度、メソポタミアに較べて後輩の文化だ。
岩田といふ人は最近デマ映像で話題になったし、
こんな誇大説を見るとかなり浮ついた人物だらう。
岩田健太郎インフルエンザ