神澤ほか(2016)「C6 礼文島船泊縄文人の核ゲノム解析」第70回日本人類学大会.

遺伝子から続々解明される縄文人の起源-高精度縄文人ゲノムの取得に成功- 国立科学博物館 平成31年5月13日
http://www.kahaku.go.jp/procedure/press/pdf/150678.pdf

「Late Jomon male and female genome sequences from the Funadomari site in Hokkaido, Japan」
HIDEAKI KANZAWA-KIRIYAMA,
キーワード: Funadomari Jomon, Jomon reference genome, Y chromosome haplogroup, phenotype, population size changes   
Released: 2019/05/29
曰く「Y chromosome of Jomon male belonged to haplogroup D1b2b, which is rare in modern Japanese populations. 」

 符號は「d1b2」。最新研究で繩文Y染色體が確定した。何故かこの研究についての報導ではY染色體が無視されてゐるが、それはいつもの笑ひ種だ。これにもとづき、我々は自分のY染色體を檢査に出せば、繩文父系か否か分かる筈だ。今度やってみよう。同じやうに、皇別攝家(近衞家・一條家・鷹司家)のY染色體も複數名が自ら個人的に調べれば、繩文父系か否か確定できるので、皇族を直接調べなくても秋篠宮が繩文Y染色體を持つか否か、ほぼ確定できる。
 皇別攝家は江戸時代初期の後陽成天皇及び東山天皇の直系である。特に東山天皇の直系たる鷹司家は血縁が近い。鷹司尚武氏が伊勢神宮大宮司としてご健在だとのこと。
https://iseshima.keizai.biz/photoflash/5971/
 これは全ゲノムやミトコンドリアの幅廣い比率の話でなく、Y染色體だけの話だから單純だ。Y染色體の繩文人が幾ら他の系統の女子と通婚しても、それは永遠に外戚であり、幾ら彌生顔になっても、繩文直系は失はれてゐないといふことになる。丁度、フィンランド人の例を書いてゐる人がゐる。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13206890168
 フィンランドにはアジアのN系のY染色體が留まってゐるが、Y染色體以外は全部歐洲系になってしまったので、幾らY染色體がのこってゐても無意味なのださうだ。無意味かどうかは個人的價値判斷であって、私は逆の價値でこれを觀る。以下引用。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13206890168
 日本人男性から検出される、「縄文人」を示す。Y染色体ハプログループ「D1b」の検出比率は「35~40%」です。しかし、日本人(大和民族)の核ゲノム(私たちの遺伝子実体)に占める「縄文人ゲノム」は「12%」です。以前は、ミトコンドリアDNA(母系)という枠(わく)と、Y染色体ハプログループ(父系)という枠(わく)で囲めば、民族は、その両方の枠(わく)の中に納まるだろうと考えていた。しかし、実際には、そんな甘いものではなかったのです。
 フィンランド人の「ゲノム」を調査してわかったのは、同じY染色体ハプログループ「N」であっても、フィンランド人はヨーロッパにいたので完全なヨーロッパ人になってしまい、アジアにいた「N」は、完全な東ユーラシア人になってしまった。
 ハプログループNについて、「20000~25000年前に東アジアから東南アジアのいずれかにおいてハプログループNOから分岐し、ユーラシア大陸北部、さらにはシベリアを横断して北欧まで分布を広げた」とあり、実際にこのハプロタイプを非常に高い割合で保有するシベリアの民族は東アジア人とかなり形質的に近い。しかし、同じくこれを高い割合で持っているフィンランド人が圧倒的に他の欧州人と近いのは何故なのか?Y染色体ハプログループNを高い割合で持っているフィンランド人が圧倒的に他の欧州人と近い。
 ★フィンランド人の最初の「Y染色体ハプログループN」は、欧州に移動した。そこは「圧倒的多数の西ユーラシア人」が周りに居た。少数の元祖フィンランド人は、「圧倒的多数の西ユーラシア人」と交流(男女とも)した。「圧倒的多数の西ユーラシア人」にも、当然「Y染色体ハプログループN」は入り込んだが、「西ユーラシア人」は「圧倒的多数」であったため、「Y染色体ハプログループN」は分散し、多勢に無勢で、時間とともに「Y染色体ハプログループN」は消滅していった。
 「元祖フィンランド人」にも、多数の「西ユーラシア人」の「Y染色体ハプロ」と「ミトコンドリアDNA」が入り込んだ、しかし、「男性は集団の跡取りでもあるので、その集団から離れることが許されなかったが、女性は別集団へ嫁ぐことが許された」などの慣習で、「ミトコンドリアDNA」は分散したが、「Y染色体ハプロタイプ」は集団に特化して存在する傾向があった。
 これは、はっきりとしたものではなく、多少、そのような「傾向」があったという「レベル」と考えたほうがいいでしょう。しかし、そのわずかな違いが、長い期間によって大きな違い「Y染色体ハプログループN」が多数検出される、しかし、「核ゲノム」を調べると「欧州人」であるという結果となった、ということになったのだと考えます。
 Y染色体ハプログループ「D1b」も同じです。確かに、日本人から検出される「D1b」は、上記の「フィンランド人のハプロタイプN」と同じように、25~35%検出される(男性のみで女性は検出されない)。しかし、上記の「フィンランド人」と同じように、日本の近くに、巨大な東アジア人(ハプロタイプO)が存在していたため、私たちの実体である「核ゲノム」から、「縄文人のゲノム」は消滅していった。
 Y染色体ハプログループ「D1b」は、過去の記憶として、残骸として残るはずだったが、「フィンランド」と異なり、「日本列島」は「大陸」と海で隔てられていたため、「かろうじて、12%だけが、核ゲノム上に残った」というだけにすぎないのです。フィンランド人は、アジア系のハプロタイプ「N」が多く検出されるが、「ゲノム」を調査すると「完全なヨーロッパ人」であった。


 なほ、「東山天皇の子孫のY染色體は既に檢査されて、Tyler-Smith氏の研究論文に發表され、d1b2と確認された」とのインターネット情報が多數あるが、
https://famousdna.wiki.fc2.com/wiki/Y%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93D1b1a2%E7%B3%BB%E7%B5%B1
https://fr.wikipedia.org/wiki/Higashiyama
どうやらまともな出處は無い。
 そもそも東山天皇裔の鷹司家は貴種である。このやうな貴種のY染色體を、易々とTyler-Smith氏に提供して論文になったならば、怪しいインターネット情報として出囘る筈がない。

  ▼鷹司尚武氏。
鷹司尚武

關聯:
鳥取の青谷遺跡の繩文Y染色體の最新研究 

律令の禁令。女帝は皇族としか結婚できない。女性宮家は禁を犯す。

小室圭氏に對する一億總苛めをやめて欲しい。 
http://senkaku.blog.jp/2019042779694039.html
別系藤原氏。皇帝輪流做、明年到我家。

皇室史專門家・所功氏が科學を惡用してゐる。