尖閣の海鳥の卵について誤解を散布する人がゐるので、
今日だけ特別に八重山日報の談話連載(31年3月3日)を公開します。

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尖閣大航海時代(六十五)  石井望(談)  
  筑紫哲也の尖閣  台湾人が違法上陸  


 尖閣神社が遷座したわけは、国有化で国民が上陸できないからです。そこで過去の上陸の話をしましょう。昭和43年8月15日と9月22日、毎日新聞第2面で尖閣に台湾人が違法上陸していることが報じられました。ついで海底油田が報じられると注目が高まり、翌44年夏、朝日新聞社は現地取材して『沖縄の孤島』という書を刊行しました。この書の尖閣の章については平成23年3月22日、国会図書館「レファレンス協同データベース」にも取り上げられています。
 尖閣の章を執筆したのは名物記者筑紫哲也氏です。後の筑紫氏は何でも日本が悪いという報道姿勢ですが、この時はまだチャイナ側が尖閣史のウソを散布し始める前なので、筑紫氏もウソを書いていません。今回は筑紫氏の言葉をそのまま転載しましょう。章題を「尖閣諸島、荒された海鳥の楽園」として違法上陸を憂えています。まず前言です。
 「この数年、産卵期をねらってやってくる台湾漁夫たちの乱獲で海鳥たちの平和はおびやかされている。ヒナの肉やタマゴが中華料理や菓子の材料として売れるのだ。」
 そして取材班は北小島に上陸します。
 「…カゴにタマゴを入れて岩山から下りてきた台湾人の少年と会った。…四人の漁夫も人なつこく、罪悪感などまったくない。タマゴの話をすると、『知らない』といった身振りをした。」
 違法行為のとぼけぶりそのものです。さらに筑紫氏は述べます。
 「八重山群島内では尖閣に限らず、台湾漁夫による不法上陸、領海侵犯もこの二、三年ふえている。」「米側は有効な手をうたず、住民の抗議が出るとスクラップ作業の台湾人に出入域手続、通関なしの上陸といった特恵を与えたりする。」「この海鳥の楽園も、台湾人がタマゴを乱獲するのか、めっきり数が減った。」
 ウソ材料を持たぬ筑紫氏は愛国的だったのですね。奥書によれば取材後すぐ8月15日から朝日新聞夕刊第1面で14日間連載され、10月に上梓され、11月に出版となりました。全国に注目されていたのです。
連載65朝日沖繩の孤島
    ▲尖閣で卵を乱獲する台湾青年。朝日新聞社『沖縄の孤島』より。

 國會圖書館レファレンス協同データベース:
埼玉県立久喜図書館 (2110009)    管理番号(Control number)    埼熊-2010-103
事例作成日(Creation date)    2010/12/09    登録日時
(Registration date)    2011年03月22日 02時13分    更新日時
(Last update)    2011年06月06日 11時17分
回答(Answer)   
【尖閣諸島の写真が掲載されていた資料】
①『沖縄の孤島』(朝日新聞社 1969)
p136-144 「尖閣諸島」p136-137に北小島と魚釣島のカラー写真あり。

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