30分から34分まで私の研究を紹介して頂きました。

『沖縄は一度もチャイナの支配を受けた事がない』日清両属という真っ赤な嘘〜 仲村覚 講演 後半

ユーチューブ下方コメントに曰く、
「琉球としては、中国には、御仮屋ガーあった事を、秘密にして居たのでは無いか?幕府としても、それを分かって居て、薩摩やる事に、暗黙の了解事項として、扱って居たらしい。 」
と。いやいや、「秘密」にも種類がありまして、問はれなければわざわざ言はないのと、ウソをつくのと二種類あります。江戸時代初期の明國時代では、薩摩による統治は全然秘密でなく、明國も承認してゐました。清國時代には、基本的に薩摩のことが問題視されることが無かったので、多分一度もチャイナから公式には問はれてない筈です。よって琉球からもわざわざ言はない。言ふ義務も無い。これはウソをついたのでなく、相互の暗黙の瞭解です。
 清國最初の册封使が日本のことを問うたが、琉球の返答は「琉球は獨立國です」とかでなく、「今は日本人はほとんどゐません」のやうな曖昧な返答をした、と私の記憶だが今度史料を確認しておかう。つまりぎりぎりウソはつかなかった。
 琉球は色々と秘密主義で、尖閣航路でチャイナ船中のパイロットを琉球人が擔任しながら、密室にこもってナビゲートする。それをチャイナ側からも認められてゐる。また歴代の琉球王名を清國に告げない。また江戸幕府の命で製作した琉球の精確な「國繪圖」を清國に渡さず、中世水準のお繪かきだけ渡す。そんな秘密主義の一環として、實は薩摩乃至幕府が殿樣であることもわざわざ清國に言はない。清國側も薩摩のことは暗黙に分かってゐる。
 しかしスペインやオランダなどに對しては、薩摩が琉球を統治してゐることを全く匿さず逆に明確に告げてゐる。スペインやオランダから清國に情報が傳はらないと考へるほど幕府は馬鹿ではない。つまり秘密ではない。ただわざわざ清國に告げなかっただけだ。
 そこで、以下に無料大サービス、八重山日報。平成30年12月16日日曜。連載56。
八重山20181216-56貼縮朱印船スペイン琉球薩摩通告



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