『籌海圖編』嘉靖刊本。國立公文書館藏。 
しばらく見ぬ内に電子公開されてゐた。以前部分的に撮影したのだが、中々綺麗にできなかった。今後このリンクで大助かりだ。ただし公文書館藏の嘉靖刊本は卷二の前半「使倭針經圖説・福建使往日本針路」が缺けてゐる。
 下は卷一「沿海山沙圖」のpdf34枚目。釣魚嶼が臺灣北方の鷄籠山・彭加山・花瓶山の間に在る。この釣魚嶼は尖閣ではない。當初私はさして疑はなかったのだが、尾崎重義氏がこれは尖閣ではないと強調するので、或る日はたと氣づいて、歴代の史料を精査すると、釣魚嶼を臺灣北方諸島の中に置く史料が一系列を成して、約半數を占めてゐた。偶誤ではない。チャイナ史料で釣魚嶼は尖閣として認識されてゐない。彼らは尖閣をサッパリ分かってゐない。詳細は私の過去の著述をご覽下さい。また今秋もこれにつき研究を發表します。
籌海圖編嘉靖本公文書館藏福七八釣魚嶼赤


ついでに汪楫の『使琉球雜録』もデジタルで出てゐる。
こちらはさほど重要でもないが、有り難い。今後このやうなものを入手する苦勞はかなり減って行くのだらう。ありがたや、ありがたや。

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