朝日新聞で量子コンピューター毎年數十億、十年で數百億の預算が大きく報じられてゐます。
http://www.asahi.com/articles/ASK8J4FCBK8JULBJ00G.html
量子コンピューター朝日

これに較べると外務省管轄で今年度から始まった領土研究二十五億、毎年五億は、ほぼ十分の一になります。國の浮沈を託する巨額の科學研究の十分の一ですから、いかに領土研究の二十五億が大きいか、分かります。
 二十五億とは、外務省補助の領土研究毎年五億圓、五年間計二十五億圓です。昨年末の産經報導はこちらリンクです。
http://senkaku.blog.jp/2017010268402412.html
東京都に集まった尖閣寄附金15億(14億でしたか)を超えてゐます。昨年度までの時點では、日本は量子コンピューターに「Impact」といふ事業で5年計30億でした。リンク。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/17/062900267/062900002/
領土研究と大差ありません。そして今度25億につき外務省が公表した要項の類には、まづ以下の文言があります。

領土・主権・歴史に関する基礎的情報収集・調査研究を行っており,それらの分野に知見を持つ研究者を」云々。
「我が国の領土・主権・歴史に関する国内外での一次資料収集・整理・分析・公開(英語等への翻訳含む)」云々。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/pp/page23_001876.html

基礎情報収集現地調査の充実及び蓄積作業など、情報収集・調査分析を強化する」云々。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000251851.pdf

「我が国の調査研究機関による自主的な領土・主権・歴史に関する調査研究・対外発信活動を支援し、」云々。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000224044.pdf

補助金を獲得したのは日本國際問題研究所JIIAです。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/pp/page23_002017.html
五月からこの事業は動いてゐますが、全く報導されてゐません。
虎の門三井ビル
http://www2.jiia.or.jp/

 何故歴史が重視されてゐるのか。それは日本政府の公式見解が四十年前から「尖閣は歴史的にも法的にも固有の領土」となってゐるからです。固有である以上、歴史上の英國もオランダも東印度會社もフランスも明國も清國も、いかなる政權も尖閣を領有したことが無いと證明せねばなりません。中華人民共和國だけが相手ではないのです。證明は既に終ってますが、更に強化せねばなりません。だから歴史なのです。そもそも史料ゼロで國際法廷で戰へると思ひますか。戰へる筈がありません。「明國の領土だったことは認めるが、中華人民共和國の領土ではない」、そんな理屈は國際法では通じても、世界輿論に對して通じません。「明國の領土を合法的に日本が取った」、そんな理屈に日本人として納得しますか。

當然ながら、一次史料を扱ふ研究者を中心に研究費が支給されるでせう。それにつき、私としてはノーコメントです。ただこの情報があまりにも世間に知られてゐないことを危惧します。

八重山20170720


以下、朝日新聞、量子コンピューター記事より引用。
http://www.asahi.com/articles/ASK8J4FCBK8JULBJ00G.html
 文部科学省は、「量子コンピューター」など次世代技術の研究開発に、来年度から集中投資する方針を固めた。最長10年で計数百億円規模の予算を検討中で、来年度の概算要求に数十億円を盛り込む。
 量子コンピューターは、従来とは異なる原理で動き、計算能力が飛躍的に高まるとされる。国内では現在、スーパーコンピューター「京(けい)」の後継機の開発が進んでいるが、物質を構成する電子レベルの解析が必要な材料や薬の開発には、さらに高い性能が求められている。
 文科省が集中投資するのは、量子コンピューターを含む「量子科学技術」と呼ばれる分野。基礎研究の水準は各国とも同程度とみられ、今のうちに若手研究者を育て、将来的な産業競争力を持たせるため、最長10年にわたって予算を投じることにした。