三種の「渡閩航路圖」の尖閣について。福州から那覇までの琉球人の航路圖に尖閣がある。

尾崎重義氏「尖閣諸島の法的地位-日本領土への編入経緯とその法的権原について(下の一)」(島嶼研究ジャーナル第四卷第二號)
http://www.naigai-group.co.jp/_2015/04/post-41.html
http://www.spf.org/islandstudies/jp/journal/00007/
によれば、1沖繩縣立博物館藏圖、2久米島博物館藏上江洲家文書、3東洋文庫藏圖、の三種があるといふ。東洋文庫藏は沖繩縣立博物館藏圖からの筆寫だといふ。

同氏「尖閣はなぜ日本領か、歴史的・法的根拠を示そう」(wedge, 2013年1月18日) 
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/2472?page=2
http://wedge.ismedia.jp/mwimgs/e/1/-/img_e119ff0369d33c648a596a656c11a18b658808.jpg
の中では、沖繩縣立博物館及び久米島博物館上江洲家文書を紹介してゐる。笹川平和財團島嶼資料センターに複製あり。
渡びん航路圖wedge尾崎

田中邦貴氏のホームページでは、沖繩縣立博物館藏圖を公開してゐる。
http://www.tanaka-kunitaka.net/senkaku/tobinkourozu/
渡びん航路圖6
渡びん航路圖5
渡びん航路圖4
渡びん航路圖3
渡びん航路圖2
渡びん航路圖1


以上を見るに、朱印船航海圖のやうに縱軸横軸斜軸を持った平面的認識ではない。東西方向の線的認識である。朱印船航海圖の尖閣については、尾崎氏上掲論文(島嶼研究ジャーナル)とともに、拙著「尖閣獺祭録」第九十九囘、第百囘をご參照頂きたい。八重山日報平成二十九年一月十二日と十四日に掲載されてゐる。