憲法については素人ながら、私見を書きとめます。
 安倍政權は憲法改正を目標として大きく打ち出してゐます。しかし憲法を改正すると逆に自衞隊が憲法に束縛されて動けなくなることに皆さんお氣づきでせうか。なぜなら現行憲法では自衞權の記述が無く、從って自衞權は完全自由です。國際法の自衞權を少しも缺けることなく享受できます。
 現状では自衞隊を縛ってゐるのは自衞隊法などであり、その根本は誤った憲法解釋です。誤った憲法解釋で自衞權が小さく制限されてゐます。自衞隊員は敵の攻撃開始後にしか自衞できません。自衞官の基本的人權(正當防衞權、生存權)が侵害されてゐます。
 現状を改善するには、自衞權について憲法解釋をやめるべきです。何故なら憲法に何も書いてゐないのだから、解釋すること自體が誤りです。解釋をやめれば、自衞權を最大限にひろげた自衞隊法を新たに制定できます。それは現政府と議員の努力で實現できます。さうなれば、あとは首相の決斷で尖閣完全防衞が可能となります。
 憲法改正後はどうなるでせうか。憲法に自衞權を制限する條文が細かに盛り込まれます。現状の自衞隊法よりは自由度が高まるでせうが、現行憲法の無制限に較べるとかなり制限されます。從って憲法改正後は尖閣完全防衞が不可能になります。
 憲法改正は自衞放棄の道だと私は思ひます。その證據に自民黨内左派の或る政治家は、「現行憲法は逆に齒止めが無くて危險だ」と過去に發言してゐました。高村氏だったか誰だったか忘れましたが。しかも憲法改正に力を入れると、それだけ精神が防衞に集中しません。例へば竹島韓國に對する議論が高まると、相對的に尖閣沖繩の議論が弱まります。憲法改正運動も實質的に同じ逆効果になります。どんな憲法でも結構ですが、憲法が目的になったら本末顚倒です。防衞が第一にならないといけません。

 ツイッター友達のガル氏ツイートに贊同します。(但しガル氏の他のツイートは支持できませんが)
https://twitter.com/garu2468/status/759588707968004097
曰く、
「自国の防衛は個別自衛権で保障されている。 自衛隊を尖閣に常駐させるのは何の問題もないはずなのに、何でやらない? できることもやらないなら憲法変えても同じだ。」

 さて都議會保守派が小池新都知事に對して無禮な應接をしたと話題になってます。リンク:
http://news.livedoor.com/article/detail/11843786/
このやうに、保守的な人々は國内の序列について超強氣です。チャイナについても、國内で言及する時だけ強氣です。しかし實際チャイナに對すると極めて弱氣になります。
 改憲論も國内的に出てゐる話なので強氣です。しかし對チャイナの諸事務では、改憲後も保守派の弱氣が一向に變はらず、尖閣を防衞しないでせう。小池都知事と戰ふだけの勢ひをチャイナに對して見せて欲しいのですが、これまでの精神構造から見て無理でせう。對内の序列戰に勇ましく、對外の防衞戰に怯懦となる。いつもの日本の姿です。鬪へ、日本。鬪ふ氣はあるのか。鬪ふ氣の無い奴は去れ。憲法改正などしばらく忘れた方が鬪志は高まるでせう。
 尖閣史についても、鬪志薄弱な日本人が多過ぎます。歴史を避けて國際法ばかり言ひ立てます。法で勝って歴史で負ける日本で良いのでせうか。そんな情けない日本人ではない筈です。法でも勝つ。歴史でも勝つ。


憲法改正