NHKで報じられたライクラー辯護士。漢文史料の歴史を正しく理解してゐるやうだ。テレビでは見てゐなかったが、本ブログにGくんさんからコメントで教へて頂いた。

http://www9.nhk.or.jp/nw9/marugoto/2016/02/0216.html

2016年2月16日(火) ニュース9

「ミスター国際法廷」 対中国の戦略


ライクラー弁護士


鈴木
「中国に圧力をかけたいアメリカが注目しているのが、国際法廷での戦いです。南沙諸島・英語名スプラトリー諸島の領有権をめぐって、中国と対立するフィリピンは、国どうしの争いを仲裁する仲裁裁判所に、『中国の主張は国際法違反だ』と訴えています。」
 

河野
「この裁判で、フィリピン政府を支えているのは『ミスター国際法廷』と呼ばれる、アメリカの弁護士です。その活動を取材しました。」

“ミスター国際法廷” 対中国の戦略

アメリカのポール・ライクラー弁護士です。
多くの裁判で小国の側に立ち、大国からの勝利を収めてきました。

 

「ミスター国際法廷」と呼ばれています。

 

ポール・ライクラー弁護士
「大国となった中国が自らも批准してきた国際法を尊重するかどうかだ。」

 

中国政府は南沙諸島などを最初に見つけ、『名付けたのは中国だ』などとして、南シナ海のほぼ全域は、歴史的に中国のものだと主張しています。
ライクラー氏らは、過去900年の記録を調べ、4,000ページの反論を作成しました。

その中で12世紀以降、歴代王朝は、海南島までしか主権を主張していない、と指摘しています。

 

さらに、アジアに進出した欧米列強の一部が、南沙諸島の領有権を主張した際も、中国は反論をしていない、と指摘。

 

中国は、1932年に西沙諸島について、40年代には南沙諸島と南シナ海のほぼ全域について主権を主張し始めたが、法的な根拠は一切ないとしているのです。

ポール・ライクラー弁護士
「中国の皇帝は、外国からの影響を防ぐため、何世紀もの間、遠洋航海を禁じていた。
歴史を理由にした中国の主張は、史実にまったく反している。」

もう1つ、ライクラー氏らが焦点としているのは、人工島の造成です。
埋め立てでサンゴ礁が死滅し、生態系全体に深刻な影響を及ぼしていると主張。
埋め立ては、国連海洋法条約に違反する行為だと立証しようとしているのです。

 

ポール・ライクラー弁護士
「中国は帝国主義に走るのか、他国の権利を尊重する国になるのか、それが問われている。」

 

中国政府は、仲裁裁判所には裁く権利はないとして、裁判に参加しない姿勢を貫いています。

中国 劉振民外務次官
「この裁判を受け入れず、参加しない立場を堅持する。」

 

専門家は、ライクラー氏らの主張が認められれば、アメリカ政府は法的な根拠を得て、中国に対する圧力を強めるだろうと指摘します。

新アメリカ安全保障センター ミラ・ラップ・フーパー博士
「米の国務省や国防総省は、中国に、裁判結果に従わせる方策を考えるだろう。」

南シナ海めぐる攻防 国際法廷の判断は…

河野
「この裁判ですけど、早ければ5月にも判断が示されると言われているんですけれども、仮に、中国の主張が国際法に違反しているという判断になった場合は、 アメリカにとっては南シナ海をめぐって、アメリカの主張に説得力を持たせるというものになるんだと期待はしていると思うんですよね。」

鈴木
「そうですか。でも中国は、裁判に参加しないと言っているし、もちろん結果を受け入れると考えられないですよね。」

河野
「恐らく、受け入れないと言い続けると思うんですよね。
ただ、アメリカとしては、国際的な世論を追い風にして、さらに説得力を持たして、さらに強い姿勢で中国に対して、接していけるというのが期待だと思います。
ですから、仲裁裁判の結果がどうなるのか、これが注目点です。」