普悠瑪

臺灣鐵道のプユマ(普悠瑪)號の車輛が日本から到着。
http://cwhung.blogspot.tw/2015/12/blog-post_25.html

 このプユマ號に私は今年平成二十七年九月に往復乘車した。往路は臺北驛で正午ごろに切符を買ってすぐに乘らうとしたら、平日なのに賣り切れてをり、三時ごろの指定席を買って乘った。全席指定で、東岸の玉里まで三時間で到着するといふ快速だ。玉里は花蓮と臺東との間に位置する。復路も切符が買へないやうでは困るので、玉里の窗口で二日後の復路切符を求めると、何と、賣り切れ。普悠瑪は大變な人氣だ。止むを得ず、花蓮までの普悠瑪、下車して三十分待って花蓮から臺北までの普悠瑪に乘り換へるといふ切符を買った。
 玉里からタクシーで三十分ほどで民宿「三仙臺の浪」に到着した。
http://sanxian.travel123.tw/
宿主に切符の事を話すと、宿主曰く、
「普悠瑪の切符は地元の人でも中々買へませんよ。」
筆者曰く、
「そんなに人氣があるなら何故普悠瑪を増便しないのですか。」
宿主曰く、
「普悠瑪は日本の車輛でないと駄目なのです。日本からの輸入がまだ屆かないので増便できないと聞きます。」
と。筆者曰く、
「新幹線でもないのに、ただの特急でそんなに日本の車輛が役立ちますかね、日本も大したものだ」
と。半信半疑であった。今、上記のブログなどを見ると、どうやらかなり良い車輛らしい。是非皆さんも普悠瑪に乘って「三仙臺の浪」を訪れて欲しい。
 プユマ(普悠瑪)といふのは豹の類のピューマ(puma)かと思ったが、さうではなく、ウィキペディアによると卑南(臺東)の古語で「大王」の義であるとのこと。普通の普、悠然の悠、瑪瑙の瑪でワープロを打つと良い。
 「三仙臺の浪」の宿主はアミ族の人で、とてもとても面白い人物だった。この人の詳しい話は、また他日このブログに書きたい。